言葉が基本

あなたが人を好きになる時、判断基準は見た目のみでしょうか?

見た目は良いのに話してみたら、なんだかガッカリすることもあるかもしれません。

頭悪そうで軽そうな雰囲気を嫌がることもあれば、逆に硬そうで小難しそうな人だと窮屈な印象を受けるかもしれません。

初対面の段階で、人間関係はある程度ふるいにかけられ、次にもっと知りたくなるかどうかが決まります。

毎日会う同僚と、もしたまたま職場以外で出会ったとしたら、意外な素顔を見るかもしれません。

場面がそうさせているからです。

みんなある程度はその場で演じていますね。

話が下手な人もいれば、上手い人もいます。

日本の文化にこだわり過ぎて、協調性ばかり考え、個性とは正反対の行動を選ぶ人もいれば、自分を表現する事こそが今の時代だと考える人もいることでしょう。

世代が異なれば、自分が生きてきた時代が通用しないと考える人もいれば、自分がまだ正しいと信じて変化ができない人もいます。

かと言って、時代についていくだけでは自主性がない。

社会はそんな「異なる存在」の集合体なのですが、どの時代でもコミュニケーション能力が高いと評価される人はいます。

コミュニケーション学2,500年の歴史

多くの人に好かれ、どんな話題にもある程度は対応でき、職場でもプライベートでも魅力がある。

コミュニケーション学では不思議なコミュニケーション能力の本質を長年研究してきました。

この20年ほど日本社会はこの能力に取りつかれているようですが、この学問ではそのはるか数百年前から研究しています。

日本で20年間追い求めているということは、この国はまだ明快な答えが出ていないことを意味しています。

なぜなら、みんな自分の経験に囚われすぎだからです。

自分が会ったことのある中から、好感が持てた人を思い出し、そこに当てはめようとするからです。

そんなことしても、みんな違うのだから違うイメージが出てきても当然ですよね。

自分の実績から、自分をコミュニケ―ション能力が高いと考え、それを伝えようとしても、多くの場合それは本人のキャラクターです。

だから、汎用性のある分析に基づいて考えないといけません。

いろんな要素を取っ払って、簡素化するとコミュニケーション能力の本来の姿にたどり着きます。

人間はコミュニケーションの最中に①聴いて、②判断して、③反応する、を繰り返しています。

コミュニケーション能力の高さは、単にこの三つの上手さです。

つまり、ちゃんと聴けて、正しく判断できて、上手く言葉にできる人です。

コミュニケーション学の起源は人前で話すレトリック(つまりパブリックスピーキング)でして、そこから始まった対人コミュニケーションが明らかにした結果です。

世界中で行われた調査ですので、文化や場面に囚われることはありません。

そして人間が使用する言葉の本質を考えるならば、使う前に考えないといけません。

この訓練は言葉を使えば使うほど洗練されます。

つまり論理的に考えるのであれば論理的に言葉にできないといけないのです。

コミュニケーション能力だけでなく、対人魅力、恋愛、結婚生活、衝突、対立、初対面、人間関係構築、関係修復、対人関係が引き金となる精神的なトラブル、不安症など、日常で考えられるコミュニケーションの問題を扱う領域です。

職場で機能的にコミュニケートするだけでなく、家庭の安定も仕事のパフォーマンスに大きく影響します。

言語運用能力に加え、職場、取引先、職場外の人間関係を総合的に学ぶと、場面を問わないコミュニケーション能力が手に入ります。

私は元来対人コミュニケーションが専門です。

そしてCSAがこの社会に貢献できる分野です。

対人コミュニケーションの講座

だからCSAは今後対人コミュニケーションを展開します。

講座に改善を重ね、より良い学びを提供します。

11月26日(土)に新宿で開催する体験会「成約率を1割伸ばすコミュニケーション術」はそんな対人コミュニケーションの話を中心に行います。

詳細は以下をクリックしてご覧ください。

【筆者紹介】

野中アンディ 
(一般社団法人 コミュニケーションスキル協会 代表理事)