「いい話」の単一イメージ

日本ではいい話と言えば涙を流すような

感動的なものとほとんど同義語だと

言っていいでしょう。

 

「感動」が指し示すものが

非常に限られており、

だいたい涙がつきものです。

 

 

テレビカメラがそれを象徴しています。

 

記者会見場などで話している人が

涙を流した瞬間、カメラはズームし、

その涙がアップになります。

 

同時にフラッシュと共にパシャパシャ写真が

撮られます。

 

他にもある「いい話」

でも話に関しては他にも人の心を動かす

類があるはずです。

 

誰もなしえなかったことを

達成した人の話から、

知らない世界を疑似的に体験することは

人の知的好奇心をくすぐります。

 

自分の考えを一転させるような

新しいものの見方を教わった時も

そうです。

 

当然ユーモアのセンスあふれる話も

よく考えられているから面白い。

 

そしてそれを美しく表現したときも

感動します。

 

スケートや体操などのスポーツにも、

そして歌や芝居を見た時も。

 

その見事な完成度に感動されます。

 

聞く人も考えるべき事柄

そのためにも聞く人が涙だけを

求めないのも肝要です。

 

いい話であることを批評できないと

いけません。

 

日本では伝統的に「おしん」のような

苦労話がいい話のモデルのような

ものでしたが、

最近はようやく変化が見られ始めました。

 

お涙頂戴だけではなく、

その人の能力や生き方などから学ぶいい話。

 

 

結婚式や朝礼、

そしてプレゼンテーションなど、

人前で話す時に際立つコツです。