言葉で損をしない教育を提供するコミュニケーションスキル協会代表理事、野中アンディです。
今日は知的な言葉を使うコツについてお話ししますね。
単純な形容詞を単純な副詞で修飾すると文章がつまらなくなります。
マジやばい。
ガチきもい。
すごいエグい。
ホントに美味しい。
ほんとウザい。
素直に嬉しい。
正直しんどい。
こんな表現で話してばかりでは公の場で幼く響いて仕方がありません。
もし、大人っぽく見られたいのであれば、名詞で言い換えるといいんですね。
とは言っても、名詞にするからと言って「ヤバさ」では、印象はさほど変わりません。
だから、やばいを別の名詞を使って言い換えるのですね。
いわば「やばい」の定義です。
「やばい」は肯定にも否定にも使われるようですが、仮にいい意味で使っているのだとしたら、気に入っている、または好ましいのですからそれを名刺にするのです。
「群を抜いた魅力」なんてどうでしょう。
逆に悪い意味のやばいだったら、「身に迫る危険」または「この上ない嫌悪」と表現することができます。
この言い換えを生成AI、ネット検索を使わずに自分の頭を使って作ると文章表現力が向上するのです。。
ヤバい依存の若者だったら、こんな表現を使ったことがないかもしれない、いや使う必要性すら考えないかもしれませんが、使えるようになったら彼らの言葉は急に大人びてきます。
かつ、声の抑揚などの非言語で調節するわけではありませんので、冷静さも帯びます。
だから、まず書いた時に違いが如実に現れます。
CSAの添削講座で学んだキャリアコンサルタントは、自身の言葉の指導が一気に上達しますので、彼らのクライアントが就活の一次審査を容易に突破するのも当然です。
当然、話しても他の人たちとは一線を画す言葉を使えるようになります。
だから面接指導も簡単になります。
言葉の響きに硬さも加わり、洗練さが増します。
仮に、「CoCo壱のカレー、マジヤバいです。ホントに美味しいんです。」
を名詞を多めに用いて表すのならこんなのはいかがでしょう。
「CoCo壱が提供するカレーの群を抜いたその魅力は、疑う余地すらない人気を裏付けています。」
ほら、硬さが加わりました!
こうした目に見えない名詞を「抽象名詞」と呼びます。
抽象名詞とは動きを名詞にするだけですので抽象的な表現ではありませんよ。
抽象的な表現とは何を言いたいのかが分かりにくいのですが、抽象名詞は分かりやすいです。
なぜなら理解のブレがないからなのです。
上のCoCo壱の悪い例で言うなら、使われているヤバいに程度が見えません。
だから、どれだけヤバいかを伝えようとして、マジとかガチの「程度を表す副詞」を使おうとします。
なぜなら具象度の高い単語には「どんな風に」を一度考えないといけないからなんですね。
その想像は聞き手に委ねられまして、解釈はその人次第です。
でも抽象名詞にはそのブレがないのです。
魅力はそれだけで誰でも理解できますが、そこでは「どんな風に」を考える必要はありません。
かつその抽象名詞である「魅力」を修飾するのに「すごい/マジ」等の副詞を使わずに、「CoCo壱が提供するカレーの群を抜いた」を用いています。
この部分は名詞修飾句と呼ばれまして、洗練された日本語に欠かせません。
日本語の文法では名詞を前から修飾しますね。
「どんな〇〇」と言うふうに。
一方、英語は名詞を修飾する語句が複数ある場合、後ろに置くのですね。
これが英語の文法の関係代名詞です。
この発想で名詞修飾句を使えるようになると、文構造が立体的になり、その情報の多さから映像化が可能になります。
「疑う余地すらない人気」も同様です。
抽象名詞は「どんな風に」を考えることなく一足飛びに理解できるからです。
これを使えなければ、淡白で、単純で、幼い形容詞や副詞しか使えないのですね。
それが「ガチやばい」ばかり使う人が頭が悪そうに聞こえる理由です。
実際、単純な単語しか選べない人は思考も単純になります。
難しい話についていくこともできなければ、新しいアイディアも生まれません。
要は二つに一つです。
バカそうにしか話せないか、頭良さそうに話すか。
仕事ではもちろん、普段からどんな言葉を使うかで、周りからの評価が変化しますよ。
洗練された単語の選択ができる人は、仕事で成果を上げています。
なぜなら、いかなる仕事にも言語コミュニケーションは欠かせないからです。
もっと詳しく知りたい方は、コミュニケーション学の博士が配信するメルマガ「コミュ力で変わる未来」にご登録ください。
こちらからご登録いただけます。
ご登録で野中アンディ著「プレゼンのレシピ」(廣済堂出版)をプレゼントいたします。
