論理が不可欠なプレゼン
プレゼンをしっかり行うのなら論理的展開が不可欠です。
日本語のプレゼンに欠けている最大の要素です。
その理由がパワポを先に作ることにあります。
言葉で説明するはずのプレゼンなのに言葉ではなく資料から作り始め、それに合わせた言葉を載せていく。
「あ、これも入れないと!あ、あれも入れないと!あ、やっぱりこれも!!」
聞いている側としたらどんな順序で話されるのかをまとめてもらいたいものです。
なぜなら、理解の順番と話の順番に一貫性が求められるからです。
日本語になかった論理的な考え方
日本で小論文などを書く時にこの令和の時代でも「起承転結」と言われます。
ただ、これは論理とは全く関係がなくて、昔の漢詩に出てくる4つの字の順番です。
それで物語が完結するという書き方です。
私が高校生の頃、どうしても小論文が書けず、先生に書き方を質問しました。
すると「たくさん読めば分かるようになる」と言われました。
一方、アメリカでは大学1年生でしっかりと論理的な書き方を学びます。
なぜなら社会人に必須のスキルだと考えられているからです。
そのコツは:
①最初の段落の最後に結論を説明する文を入れる
②本体の段落の最初に話題を説明する文を入れる
③結論には新しいアイディアを入れない
④段落の移り変わりをスムーズにする
⑤単調な表現を繰り返さない
⑥修辞的表現を用いる
ということです。
非常にシステマティックに教わりました。
これでしっかりとした原稿が書けます。
それを覚えて人前で発表する方法も
学びます。
それがプレゼンテーションです。
単にヘッドセットのマイクを使って歩き回るだけではありません。
英語を使う人たちはプレゼンテーション能力を磨いているのです。
プレゼンで英語の論理と表現を習得
そんな論理展開の指導法が日本には未だにありません。
そしてこれを知らないのは先進国では日本人だけです。
言葉は関係なく、考え方の問題ですから日本語でもできます。
思考は同じなんです。
よくハリウッドなどの外国映画で気の利いた表現を聞きますよね。
あれは全て学術研究の成果です。
その学問をレトリックといいます。
アメリカのプレゼンテーションは全部このレトリックに基づいています。
彼らは学校で、そして社会でそれを学んでいます。
言葉に頼る度合いが高い文化だからです。
となると、英語を話したければレトリックも知らないといけません。
知らなければ、つまらない、しょーもない、表面的で、ありきたりの言葉しか並べられません。
知らない人から、”Do you have a watch?”と聞かれて”Yes, I do”.と言えば、文法的には正解ですが、コミュニケーションとしては間違いの可能性大です。
「国があなたに何をしてくれるのではなく、あなたが国のために何ができるかを考えてください」
というケネディの大統領就任演説で使われた有名な表現はChiasmus(交差配列法)という手法です。
日本では単に「この表現が素晴らしい」くらいで終わるところが、英語を話す人たちによって名付けられた手法があるんです。
「いい知らせと悪い知らせ、どっちが聞きたい?」なんて洒落た表現を日本語で言う人がどれだけいるでしょうか?
言葉を楽しむ、言葉で遊ぶ、そして言葉に工夫する。
英語では日常茶飯事です。
実はそれにはほんの少しの努力が必要なだけでして、日本人にもできます。
いくら勉強しても英語が話せない、と感じている人に欠けているのはそこです。
だからCSAをプレゼンテーション、コミュニケーション、そして英語を同時に学べる協会にしました。
だってそれぞれが大きく関連しているからです。
どれから学んでも大丈夫。
日本語だけのプレゼンでも大丈夫。
英語を話すために日本語でプレゼンを学ぶと英語が手に取るように分かるようになります。
日本人学習者のほとんどが知らない論理展開を先に知ることができるのですから。
仮にプレゼンをせずに英会話だけでも大丈夫。
だって、CSAの英会話はコミュニケーションが目的であり、試験対策ではないから。
全部関連しているんです。
英語でプレゼンテーションを学んでいる受講生もいます。
全部私が高いレベルで添削します。
即海外で使えるプレゼンテーションです。
日本語で学んでもまるで外国語を学ぶかの新鮮さがあります。
だからコミュニケーションスキルが伸びるのです。
ちなみに、今回の書き方は三段論法です。