私がアメリカの大学で授業を受けていた時のこと。
▲当時のアンディです。
先生が大きなかごを持って現れました。教卓の上に置いて、出席を取りました。授業が始まり、10分くらいしたら、かごの中をチラッと見ます。そしてニコッと笑い、また授業の話をします。
何が入っているんだろう、と全員が疑問に思っていたら、かごから赤ちゃんの声が聞こえました。その瞬間にみんなが察して、笑顔になりました。
大学に赤ちゃんを連れてくる寛大さに驚いたものです。
でも、ここでみなさん。この先生を女性と思っていませんでしたか？
実は男性の先生でした！
私は20代の前半にアメリカに渡り、大学で学びました。カンザスという田舎の州で、古き良きアメリカの名残が味わえる場所です。
カンザス大学はローレンス市にありまして、学生たちの活気にあふれていました。20代の後半に大学院でまたアメリカに戻りました。
大都市にも行きました。
シカゴやセントルイス、サンフランシスコなど中西部から西海岸にかけて行動していました。
そしてアメリカの社会で生活しているうえで、最初の数か月はアメリカよりも日本の方がいいんじゃないかと感じていたのが、1年、2年と過ごすとその考えは大きく変化し、アメリカかぶれになりました。
そして3年経つとどちらの国も冷静に見ることができるようになりました。
当然今はドナルド・トランプが支配するアメリカに行こうとは思いません。
どっぷり漬かっていたアメリカ文化ですが、日本が抱えている問題を解決してくれるヒントがたくさんあります。
その一つが男女平等の考えです。
アメリカでは家事や子育ては女性だけの仕事ではありません。
男性がやらないといけません。日本では男というだけで偉そうになる人がいます。
自分を大黒柱だと信じて、未だに家事は女性がするものと考える男性が多すぎます。現代の建築様式には大黒柱なんか無いというのに。都合よく男性が優先されるように役割を作ります。
私は建物に入る時は必ず妻を先に入れます。
料理も作ります。
紳士は英国だけではありません。米国にも他の国にもいるのです。
でも日本にはほとんど生息していません。
日本の男性はあまりにも視野が狭く、海外から学ぼうとしません。そしてよほどの外界からの力が働かない限り、変わろうとしません。
それは甘い汁を吸ってきたからです。簡単に細工できる表面的な変化はすぐに取り入れるくせに、本質的な構造にはメスを入れる勇気がないようです。
プレゼンをするから、パワポを使ってとりあえず形から準備するというのに似ています。
世界はプレゼンテーションで重視するのはパワポではないというのに。
数年前にカンザスに戻り、ローレンスを訪れましたが、町はやはり大きく変わっていました。全体的に物価が上昇し、町も大きく成長した結果、住宅地の範囲が広くなっていました。
でも、日本社会はまだ変わっていないようです。特に男性優位の社会構造はほとんど変わっていません。
この国は今でも男性であれば優秀でなくても出世できるんです。ただ、この構造を変えるのは一人ではなかなか難しい。
だから私は不利な女性たちに武器を持ってもらいたいのです。
対等に戦えるように、そして男性というだけの理由で出世するような人たちから自分の立場を守るために。
ちなみに、私は男性脳／女性脳といった非科学的な言説は一切信じていません。血液型で性格が変わるという占いも否定します。
だからCSAには女性がたくさん受講されます。
そして私も彼女たちをサポートします。
実際、CSAは考え方を鍛え、言葉を養う場所ですから性差は全く関係ありません。
ちなみに女性のPTA会長は全国平均で1割しかいません。
この国のPTAとは男性の会長の周りを女性がぎっちり固める組織のようです。
菅内閣と同じです。
ちなみに菅は英語で書くとSugar を連想させます。
男性中心は今後はそんなに甘くないかもよ！
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