「どちらでもない」という選択肢
アンケートに回答する際の選択肢として
必ず存在するのがこの文言。
私が学者のころもアンケートは
よく使用していました。
コミュニケーション学は社会科学に
分類されまして、
人間が構成する社会を場面に応じて
分析します。
そこで、とある条件の下で人間が
どう行動するか、
どう考えるかを調べるために
アンケートを使用するのです。
実はちゃんとしたアンケートを
作るためにはルールがあるんです。
特にそのアンケートの信頼性と、
どこでも通用するはずである妥当性の
2点において高い値が客観的に
求められます。
でないと、偏見に満ちた、当てにならない
アンケートになるのです。
この考え方は世界的に決められた
ルールです。
ただ、世の中にはその基準に当てはまらない、
いい加減なアンケートも
たくさんありますので、
下手に応えると変な使われ方をすることも
ありますのでご注意!
そしてその国際的なルールとして、
この「どちらでもない」という選択肢は
アンケート作成の際に必要だとされています。
で、そこで考えないといけないことが
あるんです。
実は世界的には「どちらでもない」を
入れるように期待されているのですが、
日本ではこの選択肢を選ぶことが
非常に多いのですね。
結局、最も多くの意見を集めるのが
この選択肢であることもしばしば。
「1-5までの中でどのくらい
あてはまりますか?」という場合にも
3を選ぶことが異常なまでに
多い文化なのです。
これは世界と比べても日本が突出していまして、
1とか5を選びにくい傾向があります。
皆さんは1とか5に〇をつけますか?
この傾向は「極端な回答を避ける」と一言で
表すことができます。
コミュニケーションにも類似の傾向が…
で、この傾向が普段のコミュニケーション
にも見られるのです。
はっきりさせないから「なんでもいい」
とか「決まってない」とか。
子どもだけでなく大人にも多いですね。
断言的に表現する習慣がない文化であるのも
理由の一つですが、上記のアンケートの例では
1とか5に印をつけないことが「無難」だと
考える傾向が日本人にはあります。
この無難なコミュニケーションを選ぶために
はっきりとさせない人が多く、
アンケートがそれを象徴しています。
国民の議論を二分するような話題でも
自分の意見を表明させなかったり、
真剣に考えないことがカッコいいと
考える人さえいます。
実際選挙の投票率も日本はとてつもなく
低いですからねぇ。
国政選挙でも半分くらいの人たちは
投票にすら行きませんで、
20代に限定すると35%しか投票しません。
まずは自分の意見を明らかにする訓練を
するのも、現在は彼らにとって
必要なのでしょう。
自分の考えを言葉にすることで、
伝えることができます。
同時に自分の考えを再確認することが
できます。
これができると人生が大きく変わります。
会議でも意見を言うことができるように
なります。
ビジネスピープルが学ぶべき
スキルの一つです。
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