講演会で話してきました
大学英語教育学会(JACET)という学会が
あります。
大学の英語の先生たちが入る学会です。
実は私も大学で英語を教えていたのですが、
この学会には入っていなかたのですよ。
自分ではコミュニケーション学者と考えて
いるものですから、日本コミュニケーション
学会に代表されるコミュニケーション学の
学会にいくつも加入しています。
日本コミュニケーション学会では去年まで
理事でした。
アメリカやオーストラリアの学会にも
所属しています。
入っている学会は全部で６つくらいだと
思いますが、たくさん入るとその分年会費
が多くなるのです。
という理由で入っていなかったJACET
ですが、講演者として呼んで頂きました。
とても楽しく話すことができました。
よそ者の私を皆さん優しく、温かな目で
見てくださいました。
こちらが意図したところでちゃんと
笑ってくださいましたし、
終わった後もお礼をたくさん
いただきました。
プレゼンテーションがもたらす効果
今回は「プレゼンテーションを日本語で
学ぶのは英語教育に大きな効果を
もたらす」という内容で話しました。
90分た〜っぷり！
楽しかったぁ！
CSAの講座では、論理的で豊富な語彙を
用いた説明ができるように指導します。
それをプレゼンテーションに見る、
というスタンスで洗練された
言語コミュニケーションを教えています。
コミュニケーション学の理論も必要な
ものをふんだんに取り入れ、
細かく噛み砕いて伝えています。
毎回、言葉を賢く使えるトレーニングを
します。
だから誰にでも確実に理解でき、簡単に
説明上手になるのです。
「想いを伝える」とか「熱く語る」などの
根性論のようなものではなく、
誰もが言葉を駆使できるようにます。
日本人がまだ知らない内容だから、
受講された方は「留学をしたかのような
新しい発見だった」だとおっしゃいます。
日本人の英語が下手なのは「論理的な」
話し方が苦手だということも
大きな要因なのです。
論理だけじゃありません
加えて、私は普段からパワーポイントに
頼らないプレゼンをするよう指導して
います。
だからJACETの皆さんは私が
パワーポイントを一切使わずに話すと
思ったらしく、私がパソコンを
取り出したらびっくりされてました。
まるで「ややっ！アンディ、さては
だましたな？」と言わんばかりに。
講演者の選定をする会議で私が
パワポなしプレゼンを推奨していると
話題になったらしいのです。
でも私はパワーポイントを使っても
それに頼ることがないのですねぇ。
だから90分のセリフを全部覚えています。
同時に、パワーポイントに出てくる
情報も、ページの順番も全て頭に入れて
登壇しています。
だから話しながら次のページに
移動します。
それが不思議だと皆さんおっしゃって
ました。
全部私がリモコンでページを送っている
にも関わらず、誰かが私の話に合わせて
ページを変えているのではないかと思った
そうです。
その原稿があらかた完成したのは２週間
くらい前でした。
それをだんだん覚えて、何度もリハーサル
しています。
わざと間違えるふりをして間違えて
いなかったという演出も含めて。
その伏線を後で確実に回収して…
だから私を推薦してくださった先生が
おっしゃるには「パワポを使っても
パワポに使われるプレゼンでは
ありませんでしたね」ということでした。
嬉しい表現ですね。
そうなんですよ。
酒に飲まれる人が世の中にいますよね。
あれは見苦しい。
パワポに使われる人もそれくらい
見苦しいのです。
日本ではパワポがないとできないと
いう人がたくさんいますが、
彼らがやっているのはプレゼンと呼べる
代物ではありません。
カンペ読み上げ会です。
新しい発見
私の講演の後に行われた発表で、
ある先生が教えてくれました。
その先生の教え子が行った
プレゼンテーション。
お題はPPAP。
でもペンとかパイナップルでは
ありませんで、
Power Point Addicted People。
和訳すると「パワポ依存症の人たち」
です。
パワポ依存を痛烈に批判する内容でした。
そういう学生が出てくるっていいこと
ですね。
日本はそろそろパワポ依存から
卒業しないといけません。
今、私の考えを理解してくれる方が
増えています。
近いうちに名古屋と関西で講座をスタート
できるよう私も頑張ります！
今回はFacebookで知り合った名古屋の方も
私の話を聞きに来てくださいました。
次回皆さんの街に私が行くときには
是非遊びに来てください。
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