若者特有の副詞の使い方
先日のニュースから。
大東文化大学外国語学部の准教授が
毒入りのコメをまき、
ハトやスズメが死んだと報じられました。
全く、大学教員が何をやってんだか…
その際、学生に向けたインタビューでの一幕。
その方が言ったのが
「普通にびっくりしました」でした。
フツウニビックリ…
私の考えではびっくりする瞬間は
普通ではありません。
日頃から頻繁に(例えば一日20回くらい)
びっくりする人であれば普通のことでしょう。
でも私は驚くための心の準備が
できていません。
更にその学生さん、
「普通に授業が分かりやすい先生でした」
と続けて答えます。
その教員の講義が平均なのか
それ以上なのかさっぱり分かりません。
まぁ、平均が50としたら51くらいなのかな?
他にもある「普通に」
そういえば、私がゼミ生たちを家に招待して、
私が料理を作った時のこと。
私は結構料理をするんです。
中華風サラダ、餃子、春巻、青椒肉絲、
自家製チャーシューとそれを使った炒飯、
スープ、杏仁豆腐を作り、
フルコースを振る舞って、
「どう?美味しい?」と無理やり
「美味しいです」を強要したら、
「はい!美味いっす!普通に美味いっす!」
と元気よく言われました。
少しだけ褒められた気分ですね。
私としては頑張ったのですが、
「まぁ、平均ですね」と言われた感じです。
なんでしょうね、この普通にという
副詞の使い方。
当然世代の違いが大きいのですが、
20代人々は40代の私とは違う捉え方を
しているようです。
同様に「すごい」という副詞
(本来は形容詞)も私とは違う使い方を
する人がたくさんいます。
「なんか、すごい、こんなお芝居を
見たことなかったから、すごい、うん、
また来たいなと思います」などと言われたら、
なにが“すごい”のかさっぱり分かりません。
最後まで聞いたところで
大してすごくないことの方が多いです。
「普通に」の働き
完全にフィラー(filler)と化しています。
フィラーとは空間を埋めるものです。
fillとは本来そんな意味です。
考えている時に出てしまうもの、
例えば「えー」とか「あのー」とかと
同じです。
実はこのフィラー。
少なければ少ないほど洗練された言葉に
なりまして歯切れの良い話し方になります。
だから話の下手な政治家はこれを
多用します。
皆さんはどうですか?
何気なく話している中に、
「すごい」ばかりを使っていませんか?
言葉を客観的に見つめなおす機会を
持てたら普通にすごいことですよね。
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