「ChatGPTに頼らない 考える力、言葉にする力が身につく教育 〜親子でできる語彙増強〜」

7月1日(土)に長崎県PTA連合会にて講演を行いました。

当日の九州は大雨でしたが、35名の各地区の会長、そして母親委員長の皆様が集まられました。

いつも同じ感想になって恐縮ですが、今回も楽しかったですよ〜!

私は講演を心から楽しめる、珍しい存在のようです。

多くの方は人前で話すだけで緊張し、頭の中が真っ白になったらどうしようかと不安に思われるようですが、私にはそれがありません。

とかなんとか言いながら、駆け出しの頃の数回は緊張したものですよ。

これが慣れるものなのです。

ただ、ここで大切なのは「場数を踏めばいい」というわけではない点です。

「質のいい場数を踏む」が正確な表現です。

話の本質を知っていない限り、単なる小慣れた雰囲気だけだったら、その薄さは見透かされています。

せっかくいいものを持っていても、薄っぺらだと判断された瞬間に嘘くさく聞こえてくるものなのです。

その秘密の一つが「表現の繰り返し」です。

同じことばかり言っている時には情報量が減っているのですが、話している側がそれに気づいていない場合が多いです。

饒舌さと話の上手さは比例しないのですね。

「繰り返さない」ための表現の広げ方

実はこれは修辞の基本です。

私もアメリカで厳しく指導されました。

そして類語辞典の存在を知りました。

類語辞典とは一つの単語を複数の単語に言い換えた辞典です。

論文を書いているときに便利でしたが、実は類語辞典を使わなくても自分の頭の中にある単語の組み合わせでも語彙を増やすことができるのです。

CSAではこれを辞書ゲームと呼んでいまして、W&PS道場で毎週行っています。

一つの単語を提示して、それを参加者全員で言い換えます。

今回の講演で使用したお題は「贅沢」でした。

最後を名詞にしてこれを言い換えます。

解答例はこんな感じです。

・身の丈以上の出費

・質素を忘れた生活

・有意義な無駄

 

何度も何度も贅沢と言わずに、2回目、3回目はこうした言い換えを使ったのなら、表現が豊かになりますね。

私が講演をする際にも、語彙が重ならないように心がけています。

実は私は講演をするまでに相当な準備をしています。

それは私が話のプロとして見られていると自覚しているからです。

せっかく集まって下さった皆様の前で無様な姿を見せたくありません。

1時間と決められていたら、必ず1時間で終えます。

でも同時に時間調整をしているように見えてはいけません。

どの話題をどの時間帯で話すかを頭に入れていたらそんなに難しいことでもありません。

私も一般的なプレゼンテーション同様、スライドを使いますが、全てのスライドの順番を覚えています。

当然、そこに書いている文章を読み上げることもありません。

自分で書いた情報であれば覚えるのは難しくもありませんよね。

プレゼン前のこうした準備の大切さを私はアメリカで学びました。

ただ、こんなのは序の口でして、海外の人たちは人前で話す際には当然のようにやっています。

これがないから日本人は人前で原稿を読みます。

多くの人たちが、スクリーンに書いている文章をレーザーポインターで指し示しながら読み上げます。

聴衆もそれに合わせて黙読します。

変な集まりだと思いませんか?

でも、大切なのはそうした目に見える姿ではありませんで、最大限に注意を払うべきは話す内容と言葉です。

そして言葉とは論理と修辞です。

論理、つまり話の展開に加え、修辞、つまり適切な語彙の選択です。

CSAは日本で唯一の日本語を体系的に日本人に教えることができる機関です。

だから表情や声の出し方に代表される表面的な非言語なんかは教えません。

ChatGPTが発明された今、保護者が不安に思っているのは、子供さんの思考力と文章力の低下です。

長崎県PTA会長さんもお話が上手で、人前で話すことに慣れていらっしゃいました。

だからこそ今回の私の話が受け入れられたのだと感じています。

今後は社会全体で言葉を作り出すための「考え」と、「運用力」がますます問われます。

昨年のN高等学校での講演からCSAを理解してくださる学校が増えてきました。

7月15日は福岡県八女市の八女学院中学校保護者会にて講演をいたします。

 

日本中にコミュニケーション能力向上の学びを広げたい

九州に限らず、全国に行きますので、どんどん私を講演に呼んで下さい。

保護者の今の最大の不安を払拭する話をします。

体系的な言葉の学びについてお話しします。

お気軽にこちらまでどうぞ。

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