全てはスマートに話すため
昨日の投稿が大きな反響を呼んだため、
今日は特別に連日にわたって詳細に説明を
します。
皆さんにはこんな悩みありませんか?
・商談の時に上手く話せなかった。
・上司に説明しようとしても上手く
できない。
・話し方に自信がない。
・「分かりやすく話してほしい」
と言われる。
話は下手よりは上手い方がいい。
でも「話が上手い人」の裏には
「狡猾(こうかつ)な」といった否定的な
口の上手さが含まれていることも。
私が考える「話が上手い人」は
そんな姿ではありませんで、
コミュニケーション能力の高い人です。
日本ではコミュニケーション能力が
高い人と言えば以下のような特徴を
訴える人が多いです。
・空気が読める(忖度できる)
・話題が豊富
・嫌な顔せずに仕事をする
・Noと言わない
・協調性がある
・場を和らげる能力に長けている
・冷静
・仲裁が上手い
・まとめるのが上手い
これらは私がいろんな企業を回って経営者、
人事担当者に聞くことで実際に得られた、
コミュニケーション能力が高い人の
イメージです。
私はこれに正面から異を唱えます。
企業がこれを求めるのであれば、日本人が
求めているのは
主体性がなく、
主張ができず、
相手の顔色を窺い、
集団に流される、
ただの和ませ役、
という人材であるように思えて仕方が
ないのです。
これがコミュニケーション能力という
のであれば、あなたはこんな人物に
なりたいですか?
私が主張する「話の上手さ」の特徴は、
①批評的思考ができる
自分の周りで何が起こっているのか、
問題の根本的理由が何なのかを中立的に
判断できる考え方。
ここで必要なのはwhyという疑問詞です。
なぜなら他の疑問詞と比べてwhyだけが
無限の理由を考えようとするからです。
他の疑問詞は「だれ」とか「どこ」とか
「どういう風にして」とかの一言で答えが
成立してしまいます。
ところがwhyは自分の周りで
何が起こっているのか、
問題の因果関係を明らかにする。
つまりあなたを前進させてくれる疑問詞
なのです。
上記のコミュニケーション能力に関する
短絡的なイメージは、
この批評的思考の欠如によるものです。
本来はコミュニケーションとは
「メッセージの伝達」です。
その伝達を効果的にかつ適切に行える能力が
コミュニケーション能力。
それを伸ばそうとするのであれば、
論理的に話す術、そして豊富な語彙を
操れるようになることが最短コースです。
②論理的思考ができる
論理とは話の道筋です。
これが明確だったら、聞いている人
(または読んでいる人)が迷子に
なりません。
議論がどっちに進んでいるかが
分かりやすいからです。
同時に、一般には知られていませんが、
「論理的に聞く」という作業ができます。
論理的に話せると相手が論理的に
話しているかどうかが手に取るように
分かるようになります。
専門用語を並べて頭よさそうに
話している相手が意外と論理的に
崩壊していることはよくあります。
その崩壊が分かるようになるのです。
③豊富な語彙
専門用語を並べている奴らは、
相手が分からないように通ぶっているだけ
です。
本当に語彙が多い人は物事を別の表現で
言い換えることがいつでもできます。
単に難しい単語を増やせばいい
というわけではありませんで、
横の広がりという意味での
語彙の増強です。
言い換えられるのは話が分かりやすい人の
共通点です。
そして単調な表現の繰り返しでは
スマートな話し方はできません。
「やばい」とか「やべぇ」とかでしか
話せないのであれば、頭悪そうでしょ?
知性が感じられなければ
信頼も得られません。
CSAで教える原稿の書き方には:
・問題を見つける手法があります。
・全くのゼロから論理的に書く手法があります。
・語彙を増やす手法があります。
言葉を上手く配置する手法があります。
人を説得させる手法があります。
こんなのはアメリカの教育なら中学校から
始めていることなのに、
日本人が知らないだけなのです。
日本人はとんでもなく遅れています。
世界では子どものころから
批評的思考も
論理的思考も
コンピュータースキルも
語彙も、
レトリックも
プレゼンテーションスキルも
教えられているというのに。
英語でも日本語でも、感情的にならずに
外国人を言葉で説得できる日本人を
これまで何人見たことがありますか?
ほとんどがアメリカ人に
やり込められます。
議論するとほとんどの日本人が負けます。
だってアメリカ人は淡々と論理的に意見を
述べることができるからです。
感情的に反発する日本人だけが衝突します。
でもそれはスマートではありません。
人を説得するのに感情だけではなく
論理と信頼性があることを学んでいない人
です。
学べば、そして訓練すれば簡単に
できるのに、
日本人はそれをやらないから議論・討論で
どんどん弱くなります。
そして日本国内でもそれは同じです。
やり込まれるもう一つの理由は、
日本文化を支配している「人間関係の配慮」
をコミュニケーションそのものと
考えているからです。
コミュニケーションと人間関係は
全く別物であり、
日本文化での人間関係とは
コミュニケーションスタイルに
大きく影響する文化的要素に過ぎません。
プレゼンテーションという形で
言葉を伝える技術を磨くと、
人間関係は結果としてついてきます。
それがスマートなコミュニケーションを
するためのスキルなのです。
そしてそれが真の意味で日本国内で
今一番求められている能力です。
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