英語が通用しない残念な話…
大学時代の同級生と飲んでいた時の話。
彼は福岡の高校で英語を教える教師です。
彼は「まぁ、英語は今後ますます大切やね」
と、簡単で当たり前のことを難しい顔をして
何度も繰り返していました。
で、その後私がよく行く
インターナショナルバーに
二人で行きました。
この店は福岡に住んでいる外国人、
そして旅行客がたくさん訪れる
老舗バーです。
だからそこに行けば英語を話す人が
わんさかいます。
彼は英語を使うのを喜んで、
店員や客に話しかけていましたが、
全く盛り上がりません。
なぜだろう?????と私は彼を観察し
分析していました。
彼が何を言っていたのか
彼の発言を再現しますと、
「出身はどこ?」
「日本では何してるの?学生?」
「年齢は?」
といった質問だけなんですね。
で、答えが返ってくると毎回
「へ~。そう。」で終わります。
それを文法的には間違いではない英語で
言っているのですが、最大の問題は
答えを広げることができない点でした。
会話を広げる
恐らく質問の内容は、
いつも彼が学校で教えている
表現なんでしょうけど、
それに対する答えを
持ち合わせていなかったのですね。
まぁ、仕方ありません。
日本の英語教育では会話を広げていく訓練を
していませんから。
質問に対する答えという単発な会話が
教科書には載っていまして、
彼は日常的にそんな英語を
頭に入れているわけですからね。
文化理解
ただ!
年齢の質問は完全にタブーです。
しかも彼は女性店員に聞いていました。
まぁ、向うも日本人はすぐに年齢を
聞きますので慣れており、
上手くかわしていました。
ここから言えるのは、
(というほど大したことではありませんが)
会話というのは自分だけが話すのではなく
互いで作りだすものという考え方が
彼に欠如していたということです。
聞きっぱなしでは会話が広がるわけが
ありません。
それに加えて、
女性に年齢を聞くのは西洋では、
つまり英語を話す国々では
絶対にやってはいけないことなんですね。
実は相手が男性であっても英語では
年齢は聞きません。
だって年齢の違いは極々表面的な
特徴であって、
その人の本来の経験や能力とは
全く関係ないと考えられているから
なんです。
英語を話すってそこまで考えないと
通じないんですね。
コミュニケーションを考える
母国語でも外国語でも同じです。
会話が広がる話をしないと、
そして学ばないといけません。
そこに焦点を当ててなかったのは
これまでの高校の英語教育の
欠点の一つです。
ボールを投げて、向こうが取って、
こっちに返ってきても取った段階で終わり。
寂しいじゃありませんか!
コミュニケーションの本質は
メッセージ交換のプロセス。
ずっと続くからコミュニケーション
なんですね。
2021年から高校の学習指導要領が
大幅に変わります。
そこでプレゼンテーション能力が
求められるようになります。
英語教育も日本語教育も、
ようやくコミュニケーションの側面が
その中心となります。
これから教育が変わります。
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