わたしは大坂なおみ選手のファンです。試合後の記者会見を拒否した理由のひとつにパブリックスピーキングが世界でどれほど求められているかを学ぶ機会がないまま、テニスプレイヤーとして急成長したことが想像できます。
そう、彼女にはその社会的プレッシャーが強すぎたのです。
事前に彼女にそのスキルを教えることができていたなら、と思うと気の毒で仕方がありません。
私は彼女がスピーチをボイコットした直後に「パブリックスピーキングを教えたい」とツイートしています。
まさかうつ病とは知らなかったものですから、彼女にDMも送りました。
日本語と英語で。
ただ、今彼女に必要なのはパブリックスピーキングスキルだけではない精神的な援助です。
元気に戻ってくるといいですね。応援しています。
ジュニアパブリックスピーキング道場では、毎週与えらたテーマにそって原稿を作成し、添削、記憶、発表、講評を繰り返し訓練します。
初級クラスは原稿をメールに添付し提出します。現在は小学3年生から6年生が学んでいますが、中学生も初級からスタートです。
上級生からはムードルという学習管理システムにアップロードします。
難しそうですが、言葉の響きよりも実際は簡単です。
メールで提出しますので、小学3年生でも文面は常識的ですし、添付などの機能にもすぐに慣れます。
小3の子が「いつもてんさくをありがとうございます。こんかいもよろしくおねがいします」と書いて送ってくるとかわいいですよ!
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日本ではプレゼンテーションと言えばパワポ資料を先に作成して、それに合った原稿を作って、当日はそれを読み上げるパターンが主流でしょうが、そんなことをやっているから、日本人は公の場で話すのがいつまで経っても苦手です。
世界ではそうではないのですね。
プレゼンテーションはパブリックスピーキングの一形態です。
全てのパブリックスピーキングにおいて、原稿を本番当日に現場で一切顔を上げることもなく読み上げるなんてのは非常識なんですね。
だからアメリカの大学にはパブリックスピーキングというクラスがあり、これは一年生の必須科目となっています。
なぜなら大人として公の場でしっかり話せないと一人前と見なされないからです。
でも、実はこの科目を履修する目的はそれだけではありません。
それまでに習った 論理と修辞を実践する場として考えられているのです。
アメリカの教育では中学校から論理と修辞を習います。
先生はレポートに対してこの二つを厳しく教えます。
なぜなら、書く際も話す際も相手にメッセージの伝達を最優先に考えているからです。
CSAで学校の先生が多く学んでいるのはこれを習得するためです。
日本人の言語コミュニケーションスキルを上げて、世界に通用する人材を育てるのがCSAの目標です。
就活生も企業もコミュニケーション能力を求め続けているのに、一向に改善しないのは、日本人がパブリックスピーキングを単に習っていないからです。
国内でも海外でも絶対に必要になるこのスキルを学ぶのは早ければ早いほどいいです。