きちんと???
先日の講座から。
あるCSAグランドマスターが「きちんと」
ほど曖昧な言葉はない、と言いました。
確かに!
「きちんと」とは一瞬しっかりとした
イメージでみんなが理解できそうですが、
それが何かを定義するのは難しい。
でもこの「きちんと」には、どうやら
二つの意味がありそうです。
まずは「一点の曇りもなく絶対的に完璧な」
という意味。
政治家などがよく言うのは、
「国民の皆様にきちんと説明していく必要が
ある」などの都合のいい表現です。
さぞかし立派な説明があるのだろうと期待
していても、こちらが事前にイメージしていた
説明が出てきたことなど一度もありません。
本来なら非の打ちどころもないほど全てを
網羅し無駄のない言葉で事実を述べることを
指すはずですが、日本の政治家にはその
技術は無いようです。
・自分にとって都合の悪いことは答えない。
・平気で嘘をつき屁理屈を言う。
・「出処進退は国会議員は自ら決める」と言い、誰も責任を取らない。
・PCR検査も徹底できないし、その理由も言えない。
日本の政治家たちははきちんと説明する術は
知らないようですが、説明をしない技術は
相当磨いていますね。
「きちんと説明する」と言うのであれば、
国民に言葉で伝える覚悟を持つべきです。
保身ではなく、国民のために。
誰もが納得する完璧な説明とは程遠い言い訳
が並びます。
「きちんと」とは名ばかりで、何かを徹底的
にやろうとすると邪魔が入ります。
例えば利権だとか人間関係とか面子とか。
論理的で客観的な説明は後回しです。
中国で発生したCovid-19(確かそう名付け
られたはずですよね?)が騒がれ始めた時に、
中国の顔色を窺い、中国人の入国禁止という
徹底的な措置は取りませんでした。
その中でも習近平国家主席が国賓として
春に来日することが最大の理由だったはず
です。
ずっと彼が来ることを前提に事を進めて
いましたが、ようやく延期となりました。
ずいぶん長くかかりましたが来ない選択肢を
言おうものなら政治家から袋叩きにされた
のかもしれません(笑)
日本でしか使えない忖度を国際関係にも
使おうとする政治家の浅はかさを見ることが
できました。
クルーズ船から降りた乗客が公共交通機関を
利用し帰宅できる日本ですから、きちんと
した対応はできないんでしょうね。
一事が万事中途半端です!
もう一つの「きちんと」の意味は「相対的な
基準に合わせる」とでも言いましょうか。
学校の先生や親が伝統的に言ってきたこと。
つまり「みっともない」ことをしない、
ということです。
そのグランドマスターは公立の中学校の先生
何ですが、彼によると「きちんとしなさい」
と児童、生徒に言ったところで、その
きちんとの意味が分からない子供たちが
たくさんいるのです。
僕も小さい頃は確かに相当言われました。
「きちんと」していなかったから
でしょうね。
そして自分で出した結論は、先生たちが言う
きちんととは「他の人と同調」でした。
もう一歩踏み込んで説明するなら、
「他の人から見て恥ずかしくないように
周りに合わせる」です。
つまり他者からの評価です。
ここにも恥の文化が表れているのです。
教師や親から「きちんとしなさい」と
言われても、その人がきちんとしている
つもりだったら「では、どうやったら
きちんとになるのか?」と分からなくなる
ことでしょう。
これだけ多様性の時代だと言われている
のに、この「きちんと」がどれだけ画一的な
人間を作り出しているかに多くの人が
気付いていません。
その先生に教えてもらうまで、私もその
一人でした。
考えてみたら、昔はシャツがズボンから
出ているからと「ズボンにきちんと入れ
なさい!」と言われていましたが、
その頃はシャツはズボンにインするのが
一般的でした。
でも今ではシャツはパンツから出すのが
フツーです。
きちんとしたつもりが、今度は非常識者扱い
されます。
いずれにせよ、他者からの評価や顔色を見て
コロコロ変わるのではなく、絶対的な信念を
持っていれば間違うことはありません。
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