分かりやすく話す

 

ロジカルシンキング、論理的思考がずっとはやっていますね。

ロジカルシンキングとは一言でいえば、相手が分かりやすいように整理して順序立てて話せる(または書ける)ように考えるということです。

こんなに流行っているって、日本人はロジカルに考えないのでしょうか?

 

う~ん、確かにそうかもしれません。

その理由はいくつかありそうです。

一つ目の原因は日本語が分かりにくい文法構造になっていることです。

 

その代表格が主語と述語の間に目的語が入るという特徴です。それだけではありません。主語が長くなるのを許す構造なのです。そして、意味上の主語が最後に来たりします。

そのため主語と述語が一致しなくなったり重複するのです。

例えば「なぜみんながそんなことをするのかなって感じたのが正直なところです」という構造をよく

聞きます。

内容は私が勝手に考えました...

正直なところというのが本来は主語のはずですが、「感じた」のあとに「です・ます」が付けられないためにこうした発話が認められます。

「感じました」と言えば済む話なのですが、断定的すぎるのでしょう。

 

また、同じ意味で言うと「その時私が思ったのは、なぜみんなそんなことをするのかって感じたのです」なんて発言もしょっちゅう聞かれます。

途中で述語の本来の姿というか方向が分からなくなったケースです。

日本語は一つの文を見てもあまり論理的な構造はしていません。

これが文章となってもやはり同じなのです。

なぜなら結局は同様の構造の繰り返しだからです。

 

次に、日本文化はあまり論理を重視せず、人間関係を重く見るという理由も挙げられます。

論理を前面に出すと「理論武装」などと言われ煙たがられます。

ただ、論理と理論は全く違うのですが、これも日本文化が論理を重視していない典型的な例です。

断定的な表現で相手を論破することはせず、可能な限り相手の面子(または顔)を保とうとして婉曲的な表現をするのですね。

でも、だからこそ今の日本社会がロジカルシンキングに着目しているのだと思います。

なぜならそんなコミュニケーションスタイルは世界では通用しないからです。

こうしたロジカルシンキングを養うのはプレゼンテーションとディベートです。

欧米人と戦って世界のビジネスで勝てるようロジカルシンキングは早いうちに身につけましょう。

 

 

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