最近よく聞くジョブ型雇用ですが、成果主義に直結します。
言わば専門家を雇い、何かに秀でた人材を集めることで組織全体の効果を上げることが期待できます。
反対はメンバーシップ型雇用でして、日本の伝統的な組織形態です。
メンバーシップ型だったら、何度も配置転換をして何でも屋を育てます。
だから、何にも染まっていない真っ白なキャンバスのようなで若くて元気そうな人材を雇おうとします。
このメンバーシップ型からジョブ型へ日本もようやくシフトし始めました。
でもまだ黎明期ですので、今の段階では単なる流行りですし、何せ組織の方が対応できていません。
就職活動で、実際に仕事で使える高い能力を備えた人材を探そうとしても、そんなにはいません。
中途半端なTOEIC500点とかは戦力として一切使えません。
まぁ、TOEICは900以上取ってても英語を話せない人がほとんどです。
英語を話せる人は軽く950以上は取れますが、その逆はないのですね。
就活をする学生としても、大学を選ぶ時には法経商だったら「潰しが効く」などという理由で、あとは大学名と偏差値で選ぶことが圧倒的に多い。
結局、何の特技もないまま、当たり障りのない生活を続け、就活に臨む。
大学の問題でもありますが、学生が頑張ればいい話です。
気づかない学生をかばうつもりはありません。
フツーの経験なんて必要ないんです。
待ち構える企業側も、必ずしも全員が優秀かと言うとそうでもありません。
急激に社会が変わるから、上司も対処の方法を知りません。
部下にどんなジョブを期待し、どんな成果を求めるかを、納得がいくまで説明しないといけません。
そこで理解を深める手助けをしてくれるのが論理ですが、果たしていきなりそんなことできるかな?
上司の説明が下手だったら、自分の生活が懸っている部下からしたら、頼りない。
そんな上司には任せられない!
ジョブ型にシフトしているから求められる上司のコミュニケーション能力です。
相手が分かりやすく、論理的に道筋を立て、豊富な語彙で誤解をゼロにし、相手の同意を得る。
私がコミュニケーションスキルはプレゼンテーションスキルだと言っている理由です。
これがメンバーシップ型であれば、必要なかった。
だって、なあなあで伝わるし、伝わらなければ理解できない聞き手の方が悪いという雰囲気で守られていたから。
怒鳴り散らせばいいと考える原始的な組織だったからです。
今でも多いと聞きます。
そして行き当たりばったりで、あやふやでも許されていた。
年功序列が保証され、誰でもある程度年を重ねれば昇格できていた。
そして履歴書はシンプルな方がいいとされていた社会でした。
でもこれからは違います。
若くても経験のある人が貴重となります。
専門的知識を持っている方が有利になります。
仕事に必要なスキルを持っていることが求められます。
だからプレゼンテーション力なんです。
だからこそ知的に話せないといけないのです。
どんな分野に行っても求められる能力です。
早いうちに習得したらその分だけ長く使えます。
本来は社会に出る前に身につけるべき技術です。
オンラインビジネス全盛の今だからこそ、そして副業しやすい時代だからこそ身につけたいですよね。