言葉にできない人、急増中
みなさん、こんなこと言っていませんか?
何かの感想を求められた時につい言って
しまう人、多いですね。
「え?って感じで」
とか
「ん?みたいな」などです。
私にはあまり伝わらないのですが、
これで伝わる人がたくさんいるってこと
でしょう。
みなさん、よく考えてください。
こんないい加減な話し方は親切ではありませんよね。
「あとはそっちで解釈してよ」って
言われている感じがします。
「え?」は驚いたんでしょうね。
しかも少しだけ驚いたのかもしれません。
「ん?」もやはり驚いたんでしょうか。
しかも二度見したのかもしれません。
まぁ、私は日本語を話せますからなんとなく
分かりますが、
分かるように言ってもらえないと理解したく
なくなるのです。
意地悪でしょ?
でも、思うんですよ。これらを書く時には
どうするんでしょうか、この人たちは?
「ん?」と思いました、と書いてるのかな?
抽象的な言い換え
ビジネス文書で書こうとしたら非常に幼い
表現であることに気づくでしょう。
なぜかというと具体度が高いからです。
抽象度は具体性と連続的直線上にあり、
その正反対の位置にあります。
一本の線の左から右に行くにしたがって
具体的な言葉からどんどん抽象的な
言い回しにあると考えてください。
「え?って感じで」はいつもとは違う何かを
感じて再確認している動きが想像できますが、
とても単純で幼稚な表現です。
小学生のようですね。
でもこれを大人も使うのが日本です。
擬態語はその幼さの最たる形でして、
「え?」もその一種です。
もし「不自然さが興味を引いた」とか
「非日常的場面がそこにあった」とか
「見慣れない景色だった」とかに変えること
ができれば物の見方が大きく変わります。
当然私も普段の会話では上記のような表現は
使いませんが、言おうとしたらいつでも
言えます。
実はこれができるかどうかが「抽象名詞」
の考え方です。
不自然さ、
興味、
非日常的場面、
見慣れない景色、
は全て抽象レベルを
上げた「目に見えない」表し方です。
日本の社会では抽象的=分かりにくい、
故に「悪」と考える人がいますが、
それは言葉を鍛えておらずその人の頭の
柔軟性がないからです。
大人っぽい表現を使えるようになるヒントが
ここにあります。
自分の文章が子供っぽく感じるのは書くこと
が苦手な人に共通します。
手持ちの言葉が限られており、
広がりがないからです。
ワクワク=こみ上げる期待
スレスレ=溢れる直前
模様替え=家具の配置移動
なぁんてのはいかがですか?
広辞苑で動詞を調べると「〜すること」で
終わりますが、
あえて「こと」で終わらさずに名詞で
終わらせると驚くほど表現が鍛えられます。
話が上手い人たちの共通点です。
書くことと話すことは実は同じなんです。
人間には無限に文章を作り出す能力が
備わっています。
誰かのパクリからすぐに卒業できます。
ちなみにこの言い換えはCSAの講座では
よくやってる訓練でして、
みんなが大好きなゲームです。
参加者全員で考え、スッキリする回答が
出たらそれが正解です。
だから確実に受講生の言葉が変わります。