必須のスキルとは
CSAのプレゼンテーション講座を
受講されている皆さんの半分以上は
独立を考えているか独立を果たして
います。
私も独立をしたうちの一人なのですが、
やはり組織を離れるには多少の勇気が
要ります。
自分の商品が売れると確信をしていても、
どう売るかにおいてイマイチ自信がない
人がいます。
特に創業者であれば売り方に関しても手本が
無い場合があります。
そんな時は商品がいくら良くても売れない
のではないかと不安になるものです。
ではその不安とはいったい
何なのでしょうか。
それは誰も頼れず、自分が一人で開拓しないといけないということです。
開拓というと響きは良いですが、それは何の
保証もないことを意味します。
自分が資本です。
自分が商品以外に持っていなければ
ならない武器が必要になります。
だから皆さんがプレゼンテーションを
学んでいるんです。
独立をしようとしまいと、
プレゼンテーションの必要性はみんな
感じています。
でも組織にいる時には守られている
感覚があって、
よほどプレゼンを会社に
求められない限り学ぼうとしない場合が
多いのです。
なんならプレゼン力があれば目立って
しまうから失敗のリスクが出てきて
しまいます。
日本で考えられているコミュニケーション能力
先日1級講座の中で
コミュニケーション能力について
話しました。
ちなみにプレゼンテーションと
コミュニケーション能力は同じです。
これに関しては後日お話しするとして、
コミュニケーション能力とは何なのかを
私が問いましたら、ある方が
「コミュニケーション能力はこの社会に
必要とされていない」と答えられました。
それがどういう意味かというと、
コミュニケーション能力があるかのように、
上司や周りに迎合し、自分の意見を
持たないことがこの国では
コミュニケーション能力だと
考えられている、
ということだそうです。
つまり無難に生きることこそが日本での
コミュニケーション能力だというのです。
いやはや、私には衝撃的なご意見でしたが、
確かに的を射ていると思いました。
その方は今、かなり大きな企業に
お勤めなのですが、
そこで自分の意見を主張しようとしたら
周りにつぶされることが多かったらしく、
先輩たちからは創造性を持たないこと、
黙っておくことの方が生きていくのに
必要だと言われたそうです。
まだまだ日本は「出る杭は打たれる」文化
なのだと感じたそうです。
ただ、それは独立開業を考える人が一刻も
早く捨てないといけない考え方です。
その人の存在を示さないといけないから
です。
体一つで戦うのに最も必要な能力が
プレゼンテーション能力です。
自分の商品の良さを、それを持つ価値を
伝えないといけないからです。
交渉、商談をクローズさせるために必要な
説得のプレゼンテーションです。
ビジネスの独立は集団主義からの独立でも
あります。
アメリカなどは個人主義ですので組織の中
でも独立した態度が求められます。
日本でそれが一気に顔を出すのが、
文字通り独立する時なのです。
プレゼンテーションをそう捉えるならば、
自分のメッセージを言葉に載せる術を磨く
必要性を感じることでしょう。
先輩が使ったテンプレートでパワポを
作るのがどれだけ滑稽なことか、
原稿を読み上げてつまらない話をする
ことがどれだけ無駄な時間か、
が分かるはずです。
独立するなら自分が資本。
見た目などの表面的な薄っぺらいもの
ではなく、
自分がどれだけ信頼のできる人物かを伝え、
存在感を示す言葉の使い方を起業家が
学んでいます。
なぜならこの武器が無い起業家は絶対に
生き残れないからです。
コミュニケーション能力が主体的で生産的で
自発的な発言ができる能力であることを
その時初めて自覚できるでしょう。
だからその核となるのが論理と修辞で
あることが理解していただけるのです。
経団連もトヨタ自動車も終身雇用制度の
限界を相次いで表明しました。
会社が守ってくれる風潮は今後大きく変わる
でしょうから、誰もが必要とするスキル
となることでしょう。
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