そうですね!
人は自分が話している姿を客観的には
見ていないものです。
そしてどの程度自分が口癖を持っているかも
あまり気づいていない人が多いです。
質問に対してどう答えるかはその典型です。
かなり多くの人がまず「そうですねぇ」
と言います。
プロ野球選手のインタビューも
9割くらいはそうです。
そんな私も以前はそうでした。
私が初めてラジオに出たのは大学4年生の
時でした。
近所に福岡で有名なラジオDJの方が
住んでらして、前から知り合いでした。
私がアメリカに留学した当時、
同じくアメリカのルイジアナ州に
留学してた高校生がハロウィーンの時に
銃殺されたという痛ましい事件が
ありました。
1992年の話です。
その時にインタビューをしたいと
おっしゃったのです。
あの時は緊張しましたね。
国際電話で生放送で初めてのラジオ
でしたから。
で、日本で聞いていた友人から手紙(当時は
インターネットがありませんでした)
が届いて「そうですねが多すぎやね」と
指摘されたのです。
それ以来気をつけています。
「そうですね」以外にも同じ単語を
使わないように意識しています。
でも、なぜ「そうですね」をこんなにも
頻繁に使うんでしょうか。
2つ原因が挙げられます。
1つは言いながら考えていると
いうことです。
空白を埋める表現なのですね。
英語ではfiller(フィラー)と言いまして、
それこそ「埋める」という意味です。
フィラーを日本語では何と表現するかは知りません。
もう1つ挙げられる原因は否定しない
傾向です。
和を重んじることを期待される日本社会では
否定は避けられることが多いです。
否定しようと思ってもこの表現が顔を出し
「そうですね。でも…」と肯定した後に
逆説が始まります。
面白いものです。
私の友人にお寺の住職がいます。
彼はその近所(福岡県春日市)ではやはり
知られており、
先祖代々そのお寺の檀家さんということも
よくあります。
二人で近所の焼き鳥屋さんに行った時に、
「あ、あそこのお寺のお坊さん
じゃないですか?」と聞かれ
「そうです」と答えていました。
ただ、私にはどうしてもそれが「僧です」
と言ったようにしか聞こえず、
彼の顔を見たら自分でも
そう感じていたようで、
赤い顔をしていました。
ちなみにその寺の本堂に設置してある
スピーカーはBOSEです。
話は変わりますが
「いや、全くその通りです」というのも
面白いですね。
同意しているにも関わらず一旦否定します。
この「いや」は何なんでしょうね?
その昔、この「いや」を研究している
人がいて、
日本コミュニケーション学会で論文を
発表していました。
でもその内容を忘れました。
ハハハ!
その人の名前も忘れました。
だから答えられません。
すみません。
今度調べておきます。
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