時間に対する態度を見直そう
ほとんどの日本人は自分たちを時間に正確な
民族だと信じていることでしょう。
そしてその理由を聞いたらだいたい「電車が
正確に来る」とか「約束に遅れない」と
いった理由を並べます。
電車にわずか数分の遅れが生じると謝罪の
アナウンスが流れます。
新幹線の平均遅延時間は30秒足らず。
何時間も乗る新幹線の20数秒は無いに
等しい。
横断歩道で待つ時間の方が長い…
間に合わせることに対する日本文化の
プレッシャー。
もし、あなたが約束に遅れそうになったら
先方に連絡しますね。
その時に予定時刻を何分遅らせるかに
この無言のプレッシャーがのしかかって
きます。
人間だったら少しくらい遅れることもある
だろうけど、相手に安心してもらおうと
少なめに言う人が多いのですね。
「あと5分くらい遅れます」と言って実際
には着きそうにない。
再度連絡を入れて「もう5分くらい遅れ
そう」と言って結局10分遅れる。
相手には結局不快感が残る。
それに対して「10分以上遅れるかも」と
言って実際には10分後に現れると相手は
「意外と早かったね」の一言で済みます。
自分の顔を立てようと少なめに見積もり、
結局信頼度が下がる。
今の日本政府がやっていることはまさに
そんなことです。
私は国際コミュニケーション学会(ICA)、
オーストラリア言語学会(ALS)に所属して
いますが、どちらもこの夏にある学会は2月
の上旬に中止としました。
昨日のメルマガにも書きましたが、シドニー
は今後半年間は封鎖だそうです。
これに対して日本がやっているのは、
刹那的なほんのわずかの安心でごまかし
です。
福岡県の公立学校は5月6日まで休校だと
4月2日に発表しました。
この発表でみんな「その時まで頑張れば
いいんだ」と思うことでしょう。
そして直前になったら恐らく「6月の上旬
まで」となる可能性大。
科学、証拠、論理ではなく精神論を優先
させ、メンツを守ろうとする教育委員会に
よってみんなが振り回されます。
それまでは4月6日に登校開始として
いました。
先生たちはそれに合わせて急いで時間割を
組み替え、世界では社会的距離を保つことが
求められているというのに、電車に乗って
職場に行き、職員室で、または教室で顔を
合わせて話し合わないといけないのです。
それなのに中途半端な休校延期。
実に日本らしい。
昨日、CSA受講者の先生が管理職に直訴して
職場環境の改善を訴えたらしいです。
幾分改善されたが、まだまだ納得がいかない
から引き続き交渉するとのこと。
「言葉で相手に伝える」を実践されています。
論理をこれからも学び続けると力強く
おっしゃっていました。
新しい薬が開発されたとしても治験等で一年
かかると言われているのだから、いっそ
一年間休みとしたら、それに向けて色んな
準備ができます。
保護者の精神的な準備もできます。
もし早く収束したらそれはそれでいいこと
なのです。
15分遅れると言われ、10分後に着く方が
みんな嬉しいのです。
海外を見ていても、日本人のこれまでの
行動を見ていても、医学的根拠も全て鑑みて
5月6日に授業ができる確率は1%もない
でしょう。
国は各自治体に任せると言い、自治体は国が
動いてほしいと言います。
調整役だけではリーダーになれないという
事をこの国は知る必要があります。
給食用の子供マスクを着けている総理大臣が
隠しているのは、どうやら鼻だけでなく、
国民よりも優先させた保身という名の素顔
なのかもしれません。
お知らせ
CSAでは洗練された言語コミュニケーション
のために、プレゼンテーションを通した講座を
展開しています。
英語と日本語で論文を書き、国内外の学会で
発表してきた野中アンディが作った、賢く話すための
学術的なスキルを学ぶ講座です。
オンラインで随時体験会も開催しています。
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