言語コミュニケーションコーチ 野中アンディ
組織に所属しているのであれば、そこで一つの肩書きが与えられます。
そのグループの中で何をしているのか、どの程度の職責があるか、そしてどれくらい社会的信用があるかなどを一発で伝える働きをします。
一方、独立して、代表として働く人は誰も肩書きを与えてくれませんので、自分で作り上げる必要があります。
ということで、私はこれまでコミュニケーションスキル代表理事と名乗ってきました。
ただ、コミュニケーションスキルって何?という疑問が生じるのであれば、あまり意味がない。
しかも協会の名前がそのまま出ていて、なにか平凡で味気ない。
聞いた人がすぐに想像できる文言でないと!
以前、CSAを受講した方がご自分のことを「美の伝道師」と名乗られていました。
なるほど!
簡潔にまとまっていて、その方のお仕事が分かる!
言わば、肩書きとはその人の象徴なのですね。
英語であるシンボルを使った方がもしかしたら分かりやすいかもしれません。
私の仕事は、言葉の知識を技術を伝え、育み、それを伸ばすお手伝い。
コミュニケーション学の研究で培った知識と、論文執筆で養った文章作成能力、そして学生に教えてきた経験が基礎となっています。
だから伝道師でもありますが、一緒に二人三脚で成長する姿も取り入れたい。
ということで、私は自分のことをこれからは「言語コミュニケーションコーチ」と名乗ります。
世の中にはコーチングというのがありますが、それとは教える内容が違います。
ただ、社会的役割は同じでしょう。
必要としている人たちに伝え、伸ばすわけですから。
コーチとは元々は馬車のこと。あのバッグのブランドにも描かれていますね。
人を目的地まで連れていくのが語源です。
だからなりたい自分という目標に最短ルートで引き上げる仕事です。
野球のコーチもコーチングのコーチもみんな同じです。私の場合はコミュニケーション学の伝道師であり、成長させる役割も持っています。
課題に対して批評的思考に基づいた論理的説明ができ、修辞的にも美しい言葉を使えることで、コミュニケートする際に話し上手になれるよう導く存在です。
以前は研究者でしたが、もう研究活動はしていません。
今は全国に、全世界にこの学問を広げる仕事をしていますので、今の私は「指導」が全てです。
それが私を象徴しているのです。
ちなみにアメリカバスケットボールやサッカーの監督は coach と呼ばれます。
チームを束ねる人でもありますね。
パブリックスピーキング道場を率いるという点でも、やはりコーチがふさわしい名称でしょう。
元来教育者ですので、教える楽しさを毎回味わっています。
同じ日本語を使ってきたはずなのに、洗練された話す言葉が変わると考え方のみならず人格まで変わります。
人前で話す自信を得て、明るくなる人たちをたくさん見てきました。
パブリックスピーキングを学んだ誰もが「あ、なんか最近変わりましたね」と言われます。
その変化を感じるのが楽しくて仕方ない。
「感情だけで言い返すのではなく、理路整然と言えるようになったから、人間関係が好転した」という方もたくさん見てきました。
検索してみましたが、誰もいませんでした。
これから広めます!