NHKの番組から

先日見た教育テレビの内容ですが、ここでも

プレゼンテーションが取り扱われています。

 

来年度から大幅に改定される学習指導要領

の中に含まれている論理、言葉、表現が

プレゼンテーションそのものだと気づいて

いる人は多いようですが、それがパワー

ポイントを使うことであると勘違いして

いる人が多すぎます。

 

一般的に日本社会は「プレゼンの準備は

パワポでいい」と考えている人が多いです

から無理もありません。

 

その番組の中では、アイディアを出して、

スライドのラフスケッチから書かせ、

それを実際のスライドにする、とまで

教えていました。

 

CSAではスライドの作り方は指導しま

せん。

 

その代わり原稿の書き方を指導します。

 

スライドはその内容に合った画像を載せる

だけでいいのです。

 

スライドに文字を書いてもかまいません

が、絶対にスクリーンは見ません。

 

当然、原稿も読みません。

 

原稿をステージに持って出てくるのは

日本人だけです。

 

ちなみに、何人かでステージに出てくる

のも日本人だけです。

 

喋るのに疲れたら交代する要員とスライドを

替える役割の人のようです。

 

全部ひとりでできます。

 

そして、その番組では生徒役のタレントが

作ったプレゼンテーションを評価するための

チェックシートが出てきました。

 

このほとんどが言葉でない部分を確認しよう

としています。

 

言葉に関する部分では「主張すべき点を

分かりやすく端的に述べている」という項目

のみですが、実際は「どう述べるか」の

指導は番組では全くやっていませんでした。

 

 

あとは非言語だけです。

 

このお粗末なチェックシートを作ったのは東京

にある高校の先生だったようです。

 

指摘しないといけないのは、彼らが言語

コミュニケーションを教えることができない

という点です。

 

論理、論理と言っていますが、その方法を

彼らが知らないのです。

 

僕が高校生の頃に国語の先生に小論文の

書き方を聞いたら「そんなのは昨日の国語の

問題文に合った文章を3回読んだら分かる」

と言われました。

 

どう書けばいいか分かりませんでした。

 

アメリカの学校ではその方法を教えてくれ

ました。

 

そしてそれが実に機能的で合理的でした。

 

自分が習った高校までの授業との差を大きく

感じました。

 

そしてこの番組を見る限り、今でもその風潮

は変わっていません。

 

だからCSAではアメリカで学んだ機能的で

合理的な文章の書き方を教えています。

 

そして困ったことに番組の後半には、

IT関係の営業の人が出てきて、最新の

プレゼンテーションツールとやらを披露して

ました。

 

この人の紹介には「学校などでプレゼンテー

ションを指導」とありました。

 

これが一番まずいですね。

 

ITの専門家として彼らがプログラミング教育

に参入するのは大変意義のあることなので

しょうが、彼らには言語コミュニケーション

としてのプレゼンテーションは教育できま

せん。

 

それどころかプレゼン=スライドだけだと

いう印象をさらに植え付けてしまっています。

 

すでにそれが学校でも教えているのであれば、

不幸な話です。

 

彼は「表現」という単語を使っていますが、

ソフトの使用法を指していました。

 

そして番組出演中にパソコンの画面に出て

いるセリフをひたすら読んでいました。

 

これはCSAの認知度の低さが原因です。

 

私が頑張ります!

 

もう一度おさらいをしましょう。

 

論理、言葉、表現のためにプレゼンテー

ションが教育に導入されることは今後の

日本社会に欠かすことのできない解決策

です。

 

でもそれは人間的な自己表現であり、

機械に頼らないと何もできない人間を育てる

のとは違います。

 

それは外国人と会っても翻訳機があれば

大丈夫だと信じている日本人と同じ発想

です。

 

他の国の人たちは何か国語も話せるのに。

 

このままのプレゼンテーション教育では

一切話せない英語を教えてきたのと同じ末路

をたどるだけです。

 

他の国の人たちはプレゼンテーションツール

がない時代(2400年前)から続いている

言葉による説得をプレゼンテーションと

呼びます。

 

パワーポイントではまともな話ができるよう

にはなりません。

 

それを英語で “Death by PowerPoint”

と呼びます。

 

パワーポイントに頼る、俗にいう「プレゼン」は

それほど致命的なのです。

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