個人の捉え方

 

日本ではインタビューを受ける人が顔を

出さずに声まで変えられることがあります。

 

だいたいそんな時は本音を言っている時の

ようです。

 

当たり障りのないときには顔を出されます。

 

というよりも許可を得られています。

 

ただ、この顔を出さないというのをアメリカ

で見たことがないのですね。

 

この違いは何なんだ?と、いろいろ思いを

馳せてみました。

 

日本はマイナンバーカードが普及しません。

 

ちなみに、この名前の稚拙さについては

以前お伝えしましたので、今回は触れ

ません。

 

このカードが広がらない理由の多くは

「個人情報が悪用される」というのが挙げら

れます。

 

他にも、「必要ない」とか「身分証明書は

免許で十分」などもあることでしょう。

 

この個人情報がプライバシーと同義語だと

日本では考えられているようですが、

実は少し違います。

 

プライバシーとは個人情報の先にあるもの

だと考えた方がいいでしょう。

 

個人情報はあなたの表面的な情報であるのに

対して、プライバシーはもっと内側の話

です。

 

住所などは個人情報ですが、そこに何が

あるかはプライバシーです。

 

英英辞典で privacy という単語を調べると、

「他者の監視・観察から離れた質」と同時に

「権威のない者の侵入からの自由」とあり

ます。

 

アメリカの生活を思い出します。

 

アメリカの家には塀がありません。

 

外から中が見えることもありますが、思った

ほど見えません。

 

でも、明らかにプライバシーの考え方が

あり、不法侵入しようとしたら銃で撃たれ

ても仕方ありません。

 

州によりますが、不法侵入者は撃って

いいことになっています。

 

それに対して、日本は塀があって、家の中が

見えないことが多いですね。

 

曲がり角などにある塀は交通事故の原因でも

ありますのでカーブミラーなる代物が日本

にはあります。

 

この塀が日本のプライバシーの重視を表して

います。

 

日本では内側で行われていることは外側から

絶対に見えないようにして、隠す傾向があり

ます。

 

これを「ウチとソト」と呼び、日本文化の

特徴として広く世界に知られています。

 

日本では外から見える建前と内側の本音は

乖離(かいり)していることも少なくあり

ません。

 

この国では匿名だと突然饒舌になるのです。

 

だからプライバシーにつながる個人情報の

段階で頑なに個人の特徴が見えなくなり

ます。

 

その人がどう考えているか、などは

プライバシーとなりまして、そこに

人間関係の要素が加わると

「あの人あんなこと考えてるんだ」と

思われるのが怖くなり、個人の特定がされ

ないよう最大限の配慮が施されます。

 

預金残高に代表される個人情報が洩れるだ

なんて、この国ではとんでもないことなの

です。

 

ちなみにマイナンバーはアメリカでは

Social Security Number 、カナダでは

Social Insurance Number と呼ばれ

まして日常生活のあらゆる場面で求められ

ます。

 

銀行口座と紐づけられているのは当然

でして、口座を開くときにこの数字が必要

です。

 

車を買うときもアパートを借りる時も。

 

だって権威のある機関と結びついているから

安心だと考えられています。

 

自分たちが作っている国/社会だという

考えが浸透しています。

 

日本は投票率が低いからこの感覚が薄い

とも言えますね。

 

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