感とか値とか…
「期待感があります」
最近よく聞きますが、これって
「期待があります」ってことかな?
といつも考えるんですよ。
私には期待と期待感の区別が
つかないんですねぇ。
同様に「空気感が漂っている」なんてのは
もっと分かりません。
いずれもニュース番組の
政治担当のレポーターなどが使うのを
頻繁に聞くのですが、
空気も感もほとんど同じものを
指しているのであり、
曖昧なものを更に曖昧にした言い方です。
こちらも「感」は不要だと感じます。
同じような頻度で聞くのが
「経験値を積む/経験値が上がる」。
これは基になっているのは完全に
ドラクエですね。
「経験を積む」という意味なのでしょうが
これもまた普段の会話だけでなく
ニュースでもよく聞きます。
いつの間にか社会がこの軽い表現を
当然のように使い始めました。
言葉に気づく
世の中には
「言葉は時代によって変わる。
みんなが使えば言葉になる!」
と主張する人が多くいます。
発想自体は間違いではないと
私も思います。
でもみんなが使うから自分も使う、
では言葉で差別化はできません。
「ロールプレイングゲームが
基になってもいいじゃないか!」
と思う人もいることでしょう。
まぁ、そこも理解できます。
問題は、影響され、迎合して、
埋もれて、個性を放棄するのは
せっかく誰にでも備わっている
人間の能力がもったいないということ
なのです。
その人と話をしている時に
にじみ出てくるようなその人らしさは
言葉に現れます。
見た目だけで9割が決まる、
なんて本がありますが、
その考え方に私は強く反対します。
なぜならその人の人柄は話してこそ
初めて分かるからです。
少なくとも他の人が使っている言葉の中に
「その使い方は変だぞ?」と
指摘できるだけの判断力は持つべきです。
同時に他の人の言葉の中に
「この表現は参考になるなぁ」
と感心することも大切です。
でも最も大事なのは自分が
そんな「上手い表現」を使えるように
なることです。
だから他の人と同じでは個性を
発揮できないのです。
言葉を操ろう
テレビレポーターと言えば
食レポと言われる時間に聞こえてくるのは
だいたい同じセリフですね。
麺がモチモチ。
エビがプリプリ。
外はカリカリ。
中はフワフワ。
ムムッ!擬態語ばっかりだ~!
そして味は
「う~ん、濃厚!
野菜の甘味がしっかり出てる」。
そんなレポーターの皆さんは、
言葉を操っているようで、
実は操られている側なんですね。
他にも
「『今日の夜』は『今夜』じゃないかな?」
とか「喫茶店の『モーニング』って
『ブレックファースト』じゃないのかな?」
言葉に関する疑問は探せばたくさんあって、
宝探しのようなものです。
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