ブラックフライデーはなぜ黒なの?

お子様が勝手に英語を学ぶ方法は、受験ではない目標に直結する「やる気」です。
彼らの内側から起こる好奇心が更に英語を学びたくなる動機につながります。
今回は英語を学ぶために不可欠な知の探究の面白さについてお話します。

小中学生が学ぶジュニア雑談Englishクラスで、最近の日本のブラックフライデーについての質問がありました。
何が黒なのか?なぜ金曜日なのか?

そこで話した内容は、受講している小中学生が今後が世界史や地政学を学ぶ上で新たな知見となったはずですので、ここでも分かち合いますね。

Thanksgiving day

最近やたらと使われ始めたこのブラックフライデーは、クリスマス商戦の口火を切るタイミングなのですが、ここで大切なのは日本があまり知らないThanksgiving dayというお祭りの存在です。

Thanksgiving はアメリカでは11月の第4木曜日、カナダでは10月の第2月曜日です。

いずれも祝日で、日本では感謝祭と呼ばれています。

では、誰に感謝するのかというとアメリカにずっと前から住んでいた Native American です。

以前はインディアンと呼ばれていましたね。

でもインディアンは本来インド人ですので、間違った表現なんですね。

そしてヨーロッパ人が攻め込んだ侵略した背景がありますので、自戒の念から今は呼び方を変えられました。

クリーブランド・インディアンズというMLBのチーム名も今年からガーディアンズに変更されました。

で、何を感謝しているのかというと、その昔ヨーロッパ人が大量に移住してきた時に、食べ物がなくて餓死する人が続出したのを見たNative Americanたちがトウモロコシの栽培方法を教えてくれたことに由来しているのです。

だから「与えてくれてありがとう」というThanksgivingが祝われ始めました。

この日は七面鳥を食べて盛大な夕食を楽しみます。

この11月の下旬は日本で言うとゴールデンウィークのような連休になりますので、旅行や遊びの絶好の機会です。

私もこの時期はロッキー山脈にあるコロラド州でスキーを楽しんでいました。

それが終わったら、いよいよクリスマスがやってくるため、ここからセールが本格化しブラックフライデー(黒字の金曜日)になるというわけです。

だからThanksgiving を祝わずにブラックフライデーを主張する日本社会は、滑稽ですな。

表面だけ取り入れるのは無意味

クリスマスにせよ、バレンタインにせよ、そしてハロウィーンにせよ、日本はビジネス目的で表面的に海外の習慣を取り入れています。

この国にはクリスマスだからと12月25日に教会に行く人はほとんどいません。

でも雰囲気だけは味わいたいから、独自の「バカップルのためのクリスマスイブ」とも言える慣習を作り上げてしまいました。

ハロウィーンも、いつもは気が引ける人が公然とコスプレを許される日になりました。

イースターもビジネスとして最近利用され始めましたね。

この勢いだと Ash Friday も何かし始めるかもしれません。

興味がある方は Ash Wednesday が何かを調べてください(笑)

ついでにBoxing Dayも調べると面白いかもしれませんよ。

そんな話を講座の中で話していましたら、受講生の頭の中では想像が広がっていたようです。

まだ見ぬ外国の習慣を実際に見たいと言っていました。

英語を学ぶきっかけは雑談English

これこそが英語を学ぶきっかけとなります。

学校では残念ながらそこまではできません。

どうやったら子供が英語を自発的に学び始めるか分からない、と悩む親御さんはぜひ雑談Englishの体験会にご参加ください。

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月に6回の講座です。

土曜日午前中が4回、2週間に一度水曜日夕方に開催しています。

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【筆者紹介】

野中アンディ 
(一般社団法人 コミュニケーションスキル協会 代表理事)