緊急事態宣言に関する8月17日の菅首相の会見で、記者から棒読みで言葉が国民に伝わらないと指摘されていましたね。
確かに彼はテレプロンプターだけをずっと読むスタイルから卒業できません。
ネット上の毎日新聞の記事に実に上手い角度で撮った写真が掲載されていました。
笑ってしまいました。
この写真を撮ったフォトグラファーは、この一枚に複数のメッセージを込めていますね。
素晴しい写真です。
本来ならテレプロンプターって透明な板にセリフが映し出されるから、その先にいる人たちに向かって話せる道具なのですが、この写真はこちらを向いているように見えません。
焦点がこの板の距離にピッタリ合っているのが分かります。
そして彼の毎回の記者会見で、棒読み、非言語がない、目に生気がない、などと分析しているコメントがTwitterなどに載っています。
そして多くの場合、私も同意する内容です。
が!しか~し!
この姿は日本で見られるそこら辺のプレゼンと何ら変わらないのですよ。みんな原稿から一切目を離さずに、しゃべり切っているんですから。
原稿に依存するプレゼンは、日本だけでしか見たことありません。
プレゼンやスピーチなど、人前で話す際に原稿を読む人たちは菅首相を責める筋合いもないんですよ。
感情移入すると棒読みでなくなると信じている人もたくさんいますね。
困ったことに学校でそう指導しています。
だからうちの子たちは家で音読練習する際にバカみたいに感情移入をしています。
やめるように言うと、そうしないと先生から怒られると言います。
感情移入した話し方なんかやっても社会では一切使えないでしょ?
会議でもそんな演技みたいなことやってたら、冷静さを保てない奴というレッテルを貼られるのがオチです。
そして日本のドラマとか映画って演技がわざとらしいでしょ?
普段、誰もあんな話し方は誰もしませんよ。
日常生活で日本語はそんなに抑揚をつけませんので、このわざとらしさが浮き彫りになります。
ちなみに、英語で生活しているとドラマで見ているのと同じような非言語で話しますので自然に映ります。
だから菅首相に求められるのは、非言語コミュニケーションではないんです。
それ以前に自分で説得力ある言葉を作り出す能力を彼は学ぶべきなんです。
彼に決定的に欠けているのは、言葉の選択のセンスと論理的に構築する力です。
平和祈念式典での原稿読み飛ばしもこのセンスの欠如が原因の一つだと私は考えています。
「その指摘は当たりません」という表現を多用してきた彼の語彙の乏しさもそれを象徴しています。
言葉の選択のセンスと論理構築は学べばできるスキルです。
それを教えているのがパブリックスピーキング道場です。
CSAは感情移入した話し方は一切教えません。
書いただけで、説得力がある文章を書けるように指導します。
それを話せるようになる学びです。
パブリックスピーキングって何だ??と思われる方ははじめてのパブリックスピーキングがおススメです。