アスリートクラスにて
本日12月22日、角川ドワンゴ学園N高等学校・S高等学校にて私が講演を行います。
https://nnn.ed.jp/news/blog/archives/iq2wq9xbrkg/
(学校法人角川ドワンゴ学園のHPへ移動します。)
ご存知、オンライン高校のパイオニアです。
今回の講演はこの学校のアスリートクラスの生徒さんが対象です。
このクラスでは、世界で活躍する若者が通信で習っており、海外遠征などで通学が困難なトップアスリートが特別プログラムで学んでいるのですねぇ。
今回、私はアスリートのメディア対応に関して話します。
アスリートのメディア対応は私が以前から力を注いできた分野でしたから、このお話を頂いたときは嬉しかったですね。
先日もサッカー日本代表のメディア対応をこのブログで書いたばかりでしたし、福岡県タレント発掘事業でも同様の指導を行ってきました。
大前提として、アスリートは子供たちの憧れですので、人間的に模範とならないといけません。
これは欧米では随分前から言われている話ですが、日本ではまだ一般的には浸透していないようです。
また、インタビューの対応一つで、その競技全体のイメージが変わってしまうのですね。
以前、スノボの選手が「ちっ、っせーな。反省してまーす。」とか言って、どれだけスノボのイメージが下がったことか。
でも、日本ではインタビューする側も問題もあります。
例えば野球は観客席に向かって選手に叫ばせることをさせますが、あれが宴会芸みたいなノリを助長しています。
メディア側は必ず「放送席~、放送席~、それから会場に来てくださったお客様」から始めますが、それもまずい。
インタビュアーだけが聞けば手短に終わるところを、観客からの冗長な拍手の時間で間延びするからです。
相撲も同じようなインタビューをするようになりましたが、私は個人的には好きではありません。
毎回「応援してくださった皆様のおかげで...」云々の同じような話にしかなりません。
インタビューを受けることができるのは、一般人が想像もつかない練習を積み重ね、かつその日最高のパフォーマンスを見せた人だけです。
プレーの途中で何を考え、何を感じ、何を見ているかが言葉になる瞬間です。
にもかかわらず、これまでと同じような表現で、誰もが使う言葉で無難に話すのでは聞く意味もありません。
だから生産性のある話をする力が必要なのです。
パブリックスピーキングがこれほど応用できる場面はありません。
しかもそれは勢いだけで話すのではなく、知的で聞く人を魅了する描写であるべきです。
流行語に頼るのではなく、手垢が付いた表現で話すのではなく、独自性に満ちた話が求められます。
パブリックスピーキングの神髄をトップアスリートたちに存分に伝えてきます。
後日、当日の様子をお知らせします。
【筆者紹介】
野中アンディ
(一般社団法人 コミュニケーションスキル協会 代表理事)
子どもから大人までが参加する、言葉が洗練されるオンライン教室「パブリックスピーキング道場」を主宰。アメリカのリベラルアーツ科目である論理、修辞、文法を日本語に応用し、より独自性と創造性の高い言葉の作り方を指導している。現在は認定講師が各自の道場を持ち、言葉の見える化と映像化をテーマに全国に展開中。エグゼクティブ向けパブリックスピーキング、アスリート向けメディア対応などをプライベートレッスンでも教える。超実践的英会話講座「雑談English」シリーズも好評。企業や学校、PTA等講演多数。福岡県春日市出身。詳細はこちら。