英語が苦手な人が教えている現実
小学校からの英語教育が2020年から始まりました。
「英語は早いうちから教えていたほうが話せるようになる!」って前提で始まったわけですが、どうでしょうか?
ウチには小学生の子供がいるため、授業参観に行って観察してみました。
教員の皆さん、頑張ってましたよ。
珍しく私が教員を褒めているとお思いかもしれませんが、頑張る人は応援したくなります。
が、効果があるとはとてもじゃないけど思えません。
想像していた通りでした。
まぁ、もともと小学校教員には英語のスキルは求められていなかったはずですから仕方ありません。
一生懸命やっているのはよく分かりましたが、いくら頑張っても英語を専門的に学んでこなかった彼らに英語を教えるのは所詮無理な話なのです。
ピアノを一度も弾いたことのない人からレッスンを受けるようなものです。
あなたはそんなの受けますか?
英語なんて話したことのない人が発音するのだから、児童は間違った発音を覚えます。
何の目標にもなりません。
だから教科書会社が作った動画を誇らしげに見せながら、カタカナが見える発音で「リピートアフターミー」で、かつカタカナで単語を発声させます。
頭を抱える瞬間です。
「あ、いやいや、このビデオを観たら学べますよ」と件のピアノ講師が動画を見せているようなもの。
先日見た教員は、動画をプロジェクターに投影して、そこに映った英語の文をなぜか黒板に書いていました。
あれは一体何の習性なんでしょうか?
頑張る方向を間違っています。
板書すればいいと思っているようですが、あんなの全く効果がない。
教員は教えるだけでなく、子供に学ぶ楽しさを教える必要があります。
学習し、習得したらどんないいことが将来待っているかを伝えないといけません。
そして学んだことが生活でどれだけ密接に関連し、いつ役立つかを教えないといけません。
そう考えるなら、英語を学んでいない小学校教員が英語を教えるだなんて即刻止めるべきです。
「先生は学生時代あまり勉強しなかったけど、みんなはしっかり勉強しないと」なんて言っても説得力もありませんし、目標は見えません。
教員は全ての教科で、児童たちが憧れるレベルの知識と技術を兼ね備えていないといけません。
苦手なら学ぼうじゃないか!
苦手なものはあるさ!
勉強をやってこなかったことを素直に認めるのはいいけど、それを言い訳にしてはいけない。
子供たちの将来のために、効果のある教育をしていかないと!
あなたの知り合いの教員の皆さんに伝えてください。
アンディが英語を話す方法を全てを教えます。
英語は早いうちから教えていたほうが話せるようになる!」という主張は上質のインプットがあった際のみ成立します。
質の低いインプットは学習の妨げにしかなりません。
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【筆者紹介】
野中アンディ
(一般社団法人 コミュニケーションスキル協会 代表理事)
子どもから大人までが参加する、言葉が洗練されるオンライン教室「パブリックスピーキング道場」を主宰。アメリカのリベラルアーツ科目である論理、修辞、文法を日本語に応用し、より独自性と創造性の高い言葉の作り方を指導している。現在は認定講師が各自の道場を持ち、言葉の見える化と映像化をテーマに全国に展開中。エグゼクティブ向けパブリックスピーキング、アスリート向けメディア対応などをプライベートレッスンでも教える。超実践的英会話講座「雑談English」シリーズも好評。企業や学校、PTA等講演多数。福岡県春日市出身。詳細はこちら。