言いたいことが伝わらない理由

 

「もうすぐ感染者も減るかと思ってたんでぇ、気も緩んできたかと思うんでぇ。」

「今年が野球部最後の年だったんで、みんなで頑張ってきたんで、はい。」

この「~んで」で終わる表現を最近の日本語ではよく聞きます。

でも考えてみたらこれって理由を述べているだけです。

大事なのは「だから何??」の部分。

 

大事な部分を主節と言い、理由はそれに続く従属節と呼ばれます。

本来、自分が言いたいことが主節です。

語尾が毎回「~んで」だったら理由を述べているのか、主張を述べているのかが分かりません。

日本語で従属節が多用される理由

 

では、なぜ日本語でこの理由を述べる従属節が日本語では多用されるかというと、日本文化が断定を避ける傾向があるからです。

日本語話者は発言の責任の所在を明確にしません。

「です・ます」で終わる文章構造を習ってはいても、実際の会話ではあまり使いませんね。

関係性に少し距離が作られるからです。

 

 

「~になります」が多用されるのも同じ理由です。

自分が主体ではなく、何か別の自分にはコントロールできない要素が働いているかのようです。

「思うんで」の後は聞き手に推測してほしいとばかりに、中途半端なまま文を終わらせます。

ただ、面白いのは、書く時には誰も「~んで」では終わらせないのですね。

 

本来はその先が最も言いたいことであるはずなのに、それを断定的に言うと角が立ってしまうのですね。

しかし、それではその他大勢に埋もれてしまうのです。

個性は話し方に表れる

 

個性はその人の話し方に見え隠れしますからね。

打たれる杭になる勇気があるのでしたら、周りに流されないよう、話し方を少しだけ変えるだけでキラリと光る存在になれます。

理由ばかりを並べるのではなく、冒頭の文も「気も緩みました」とか「みんなで頑張ってきました」のほうがどれだけ潔いか。

相手に与える印象が変わります。

 

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