よく聞く調査から
経団連が行う有名な調査に「企業が社員に
求める能力」があります。
17年連続でコミュニケーション能力が
トップに挙げられています。
ただ、こんなのは既に多くの方がご存じ
でしょう。
今日取り扱うのはその下が「主体性」で
あり、第三位が「チャレンジ精神」という
点です。
「じゃあ、経営者にその能力があるのか?」
と疑問が生じます。
結論から言いますと、残念ながらそんな
能力は日本の組織にはほとんどないよう
です。
主体性を求めると言いつつ、会議で上司に
意見を言うと怒られます。
日本を、いや世界を変えようとか支配しよう
とするとバカにされます。
組織を変えようとすると周りがすぐに潰しに
かかります。
違う意見を表すと人格を否定しただのと
言ってきます。
だいたい、上の人間にチャレンジ精神があり
ません。
今までのやり方を若い人に変えられたくない
のでしょう。
風通しのいい職場とかいうのはこの国には
絵空事でしかありません。
つまり全然参考にならない調査です。
これではコミュニケーション能力も当てに
なりませんね。
一般的に日本では「周りに配慮して、
空気を読んで、話を乱さず、いい雰囲気
づくりに努力する」のがコミュニケーション
能力だと思われているようです。
コミュニケーション能力という名称が
都合よくつかわれています。
ちなみに、同じ調査結果の4番目の能力は
協調性です。
それが本音でしょうね。
皆さんの周りはどうですか?
もし本当に本心から上司に進言できる組織
なのであれば、この国の中では相当先進的
です。
コロナウィルスのせいで就職活動の計画が
狂ってしまったという学生も多いこと
でしょう。
大学入試も今では様変わりして、AO真っ盛り
です。
人手不足で上の人たちがなかなか去らない
のと同時に40代から早期退職もチラつかさ
れます。
ますます不確実な未来に向かって情報過多の
世の中を渡っていかないといけないのです。
若い人たちにとってはまだ経験のない社会に
臨む際、面接やプレゼンテーションが求め
られる時代に、いったい何をアピールしたら
いいのかも分かりませんね。
ただ、そんな日本社会が作られたのは
1960年代くらいからの話であって、大した
歴史はないのです。
下らない先読みや忖度なんかを会社組織に
取り入れたのは今の取締役くらいの世代の
人たちであり、社会の変化に敏感なのは
若い人たちです。
CSAでプレゼンテーションを学んでいる
大学3年生は、以前ネパールを訪れました。
そこで見た窮状を何とか解決するため、
現地に雇用を作り出すことを考え行動して
います。
クリエイティブな発想を持ち、仕事に結び
つける。
それを言葉にし、伝えていくために彼女が
必要だと感じたのがプレゼンテーション
でした。
実に行動的で、生産性のある考え方です。
だから彼女の周りには人が集まります。
彼女がいるだけで雰囲気が明るくなります。
いろんな話をしてくれます。
ネパールがどんなところなのか、何が魅力
なのかを描写的に教えてくれます。
言葉による情報伝達に長けている証です。
忖度なんてしていません。
自ら選んだ行動ですから主体的です。
日本を飛び出すくらいチャレンジ精神があり
ます。
そんな経験をしたこともないお偉いさんたち
が経団連の調査に回答しているのです。
そしてそれを真似て多くの企業で
まことしやかにコミュニケーション能力を
求めているのです。
本来はその学生のように、自分で問題を
見つけ、考え、行動し、それを伝える。
だからパワポが話をぶち壊すのです。
本当はコミュニケーション能力とは
しっかりと言葉で伝えられる能力なの
ですね。
これがCSAが主張するコミュニケーション
能力とプレゼンテーションの間にある関連性
の説明です。
お知らせ
CSAでは洗練された言語コミュニケーション
のために、プレゼンテーションを通した講座を
展開しています。
英語と日本語で論文を書き、国内外の学会で
発表してきた野中アンディが作った、賢く話すための
学術的なスキルを学ぶ講座です。
オンラインで随時体験会も開催しています。
詳細はほぼ毎日配信される無料のメルマガに
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