農林水産省の動画
どうやら公式動画のようです。
乳牛を救うために牛乳をもっと買ってほしい
という内容です。
乳牛は定期的に搾乳しないと大変なことに
なるというのは聞いたことがあったん
ですが、牛も緊急事態だという事です。
酪農業界にとっては国がそうしてくれる
のは助かるはずです。
しか~し!
なぜ牛の着ぐるみを着て出てくるのか?
これが私にはとんと分からない。
このコスチュームのせいでメッセージが
一気に軽くなります。
せっかく価値ある内容で、深刻で、事態が
切迫していることに言及しているのに、
彼の存在価値が大学生のコンパ並みへと低下
しています。
下村君がかわいそうにすら感じます。
日本ではプレゼンテーションの時にも変な
格好で出てくる人が多いです。
TEDxですらそんな人たちがたくさん出て
きます。
仕事に関係した制服で出てきたり、
奇をてらった服を着たりします。
それを見て「日本人は形から入るからなぁ」
とよく聞くセリフを誇らしげに言う人も
います。
まぁ、理由としてはそんなところ
でしょうが、私はもう一歩踏み込んでお伝え
したい。
なんで形から入るのかを。
何らかの自信のなさを形でごまかしている
のか、はたまた変な格好をした方が効果が
あると思っているのか。
多分、この格好が人前で話す時には必要だと
考えているのでしょう。
この人だけでなく周りの人からの
アドバイスもあったことも推察されます。
関係した全員の発想が幼い。
こんな時間があればセリフをしっかり覚えた
方がいい!
牛の格好をするのは、いわゆる出オチです。
お笑いで、出た瞬間に笑いを取るための変な
格好です。
またリズムネタに頼る芸人などにも共通して
いますが、言葉による面白さに欠けます。
言葉だけのジョークが苦手なんでしょう。
まぁ、面白いとは思いますが、それはお笑い
だからいいのです。
プレゼンテーションや今回の動画で奇抜な
格好をするのは、言葉の自信のなさを隠す
ため、表面的なごまかしで武装するような
もの。
今回の動画も、実際のところ言葉の工夫に
欠けます。
「も~1杯…も~1パック…」。
幼い。
これを良しと考える日本社会の未成熟さを
表しています。
犬の場合は「そうだワン!」
猫の場合は「おいしいニャン!」
小学生レベルです。
これを農林水産省が公式動画として出した
ことは、彼らの知的水準が低いか、
はたまた我々国民をなめているのかの
どちらかです。
社会全体的に幼くなっています。
いつまで経っても大人になりきれない社会を
私は危惧しています。
文字を読むことができない人が多くなって
います。
書けない人はもっと多い。
言葉の使い方もそう。
これほど言葉を軽視する民族も珍しい。
噛まずに教科書通りの発音ができるから、
コミュニケーション能力が高いと自分の
ことを言うアナウンサーと会ったことが
あります。
原稿を読むだけなのに。
原稿がないと中継のレポートすらできない
のに。
もっと言葉を独創的で知的で、活力ある
水準に引き上げようではありませんか!
一人ひとりの言葉に価値が出てきたら、
今よりもはるかに高度なコミュニケーション
を楽しめます。
その人と話すだけで満足する会話。
いつも私が主張しているのはそんな世界なん
です。
農水省の下村さん!
酪農家の皆さん!
頑張れ!
私は牛乳を飲んだらお腹を壊すから子ども
たちに飲ませます。
私のところに来たら大人のプレゼン
テーションができるように鍛えます!
お知らせ
CSAでは洗練された言語コミュニケーション
のために、プレゼンテーションを通した講座を
展開しています。
英語と日本語で論文を書き、国内外の学会で
発表してきた野中アンディが作った、賢く話すための
学術的なスキルを学ぶ講座です。
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